帯広の橋島美保子さん 写真月刊誌「CAPA」のコンテストで初代グランプリ
創刊41年の歴史を誇る写真月刊誌「CAPA」(キャパ、ワン・パブリッシング)の第1回月例フォトコンテスト「風景の部」で、帯広の写真愛好家、橋島美保子さん(83)が初代の年間グランプリに輝いた。橋島さんは「びっくりして喜びがこみ上げた」と、自身の快挙に気持ちを震わせている。
月例フォトコンテストは、風景、生きもの、スポーツ、スナップ、学生の五つの部があり、各部の1席(最高賞)は同誌に掲載される。橋島さんの作品は2点が受賞。「一木光彩」が7月号に、「虹の滝」が9月号にそれぞれ掲載された。グランプリは2022年の各部の上位入賞作の中から、作品と作者を対象に選出された。
「一木光彩」は20年11月に浦幌町の炭山で、霧氷のカラマツに太陽光が当たり、幻想的な世界を表現した力作。「虹の滝」は21年に道東へ赴き、数年に一度、雪の少ないときに虹の出る時間帯を計算して狙った会心の1枚。
橋島さんは写真歴23年。現在、帯広のフォトクラブ昴(深町知博会長、23人)の会員。同クラブの工藤正志講師(フォトプラザ910”社長)は「指導する立場として最高の喜びです」と祝福。橋島さんは「身近な風景にシフトを置き、写真表現をしていきたい」と今後の作品づくりに意欲を見せている。作品は来年1月号以降のCAPAにカラーグラビアに掲載される。(金野和彦)