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元公務員が十勝に移住し、栄養特化型カフェ開業へ

栄養成分や身体への効果など、食全体へのアドバイスが書かれたメニュー表を手にする細川さん

 「Way to Go」(帯広市)社長の細川佑壱さん(41)は、長年勤めた公務員を辞め、縁のない十勝に移住して起業した。「食事を通じ、健康寿命を延ばすことに貢献したい」という夢実現のため、15日に栄養ケア特化型カフェを市内中心部にオープン予定。管理栄養士資格を持つ元同僚の力を借り、提供メニューには栄養成分などを表記し、今後は栄養相談や料理教室なども展開する考えだ。

 細川さんは宗谷管内枝幸町生まれ。2001年に同管内浜頓別町役場入りし、建設や保健福祉などを担当。福祉担当時代は、多くの高齢者が食事の用意が原因で施設入所を決めている実情を知り、「健康的な食事や知識を提供する場をつくりたい」と、昨年3月に総務課まちづくり係長を最後に20年勤めた役場を退職。「栄養にこだわるなら、食糧自給率が高く、食材が豊富な場所で」と、十勝での開業を決め、準備を進めてきた。

 カフェは「N.cafe LoCo TABLE(エヌカフェ・ロコ・テーブル)」(西3南11、帯広太陽ビル1階)。シェフは福祉担当時代の同僚で管理栄養士や野菜ソムリエなどの資格を持つ淡路由香さん(31)が務める。細川さんの構想に共感し、同じく役場を辞め、十勝に移住した。メニューはパスタやチキンカレー、しょうが焼きなどで1000円前後。食材は十勝産と浜頓別産を主軸とし、メニュー表には栄養成分や食材が身体にもたらす効果、おすすめの時間や食べ方などを表記する。

 カフェを拠点に管理栄養士による栄養ケア事業にも力を入れ、淡路さんを中心に栄養相談や調理教室、講演なども行っていく考え。現在、全国栄養士会による「認定栄養ケア・ステーション」の申請中だ。

 細川さんは「カフェなら役場と違い、気軽に足を運んでもらえると思った。認定後は特定保健指導など活動の場を広げたい」と意欲を見せる。

 営業時間は午前11時30分~午後2時、来客の状況を見て、ディナーの営業も検討する。日曜、第2・第4月曜定休。問い合わせは同カフェ(050・3174・6565)へ。(吉原慧)

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