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帽子に専用室、関連グッズ多数…新たなビジネス広がる 十勝のサウナブーム

サウナハットを手に「サウナー同士の会話が生まれるきっかけになれば」と話す小森さん

 全国的なサウナ人気が続く中、十勝でもここ2年の間に、水蒸気を発生させて湿度を高める「ロウリュ」ができる本場フィンランド式の施設が増えた。それに伴い、サウナ室設置のための住宅改装やサウナー(サウナ愛好家)の心をくすぐる関連グッズ製作など、サウナビジネスも管内で広がりを見せてきている。明日は「サ(3)ウナ(7)の日」-。

 カラフルな色とかわいげな表情が目をひく帽子。帯広市の小森華生さん(47)は、サウナの熱から顔や髪を保護し、のぼせを防ぐためのサウナハット(5500円~)を羊毛で手作りしている。国内でその種の帽子が普及していなかった3年前、仲間とサウナブランド「サウナモンスター」を立ち上げ、現在は4人の作り手で月100個を制作。オーダー生産のほか、管内の温泉施設でも販売している。小森さんは、「サウナハットはお出掛けにおしゃれして行くのと同じ。明るいカラーで気分を盛り上げてほしい」と話す。

ヴィヒタ2千本販売
 広尾町の大森ガーデンが展開するサウナ製品ブランド「Moi Vihta!(モイ ヴィヒタ!)」は、シラカバの枝葉を束ねた「ヴィヒタ」(3000円)を2016年から生産している。ヴィヒタは全身に打ち付けることで血行促進につながるという。販売本数は年々増え、21年は前年比7割増の2000本を販売。大森謙太郎営業主任(35)は、「癒やしの時間を与えてくれるサウナに、恩返しをしたい」と思いを語る。

 個人や事業者が「プライベートサウナ」を導入する動きも広がる中、リフォーム全般を手掛ける須藤建設(音更町)では、昨年7月、客の要望で住宅の一部屋をサウナ室に改修。その後も、十勝しんむら牧場(上士幌町)の「ミルクサウナ」などを手掛けた。「最初依頼された時はまったく興味がなかった」という長谷川恵一専務(43)も、視察するうちにサウナーに。「サウナは水風呂と休憩の三位一体。導線を意識して設計する」と力説する。

周囲を気にせず楽しめる貸し切り型の「プライベートサウナ」の人気も高まっている(写真はハルビア十勝地域特約店の展示品)

アフターフォロー
 昨年11月、帯広市内にオープンしたフィンランドのサウナブランド「ハルビア」のショールームは、浴室を完備したサウナの有料体験スペースを設け、今年4月上旬にリニューアルオープンする。市内で薪(まき)ストーブを販売する「薪火屋」は、サウナ用のストーブやグッズも取り扱っており、コロナ禍でテントサウナの需要が増加。今年夏にも、サウナの設置工事やアフターフォローまで一貫したサービスを本格化させる。(大海雪乃)

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