石澤志穂の目「負担は個人以上 強さ見せた」 女子スケート団体追い抜き
女子団体追い抜き(チームパシュート)の決勝戦は、日本チームの転倒により銀メダルとなりましたが、格上のカナダ相手に接戦に持ち込み、最後の1周までリードできたことは、改めて日本チームの強さを世界に証明しました。
チームパシュートは、トップ級のチームで1周27~28秒をキープして6周を滑走するため、個人種目で滑るよりもずっと体に負担がかかります。準決勝から決勝まで、わずか2時間という短い時間でどこまで回復できるかもポイントになりました。カナダも日本も持っている力を出し切り、ギリギリまで攻めていたため、少しでもバランスを崩せば立て直すことは難しく、誰が転倒していてもおかしくはありませんでした。
2連覇がすぐそこまで見えていた分、本人たちの悔しさは計り知れませんが、3人のこん身の滑りと押切選手を含めた4人のチームワークは、次世代のオリンピック選手の目に焼き付き、4年後へとつながっていくことでしょう。
(石澤志穂=バンクーバー、ソチ五輪3000メートルと5000メートル出場)