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出向いてお世話「ペットシッターみや」開業 音更

知人が飼う猫を抱きながら「ペットシッターみや」をPRする斉藤さん

 【音更】音更町内在住の釧路市動物園ボランティアで上級ペット介護士の斉藤陽子さん(71)は5日、「ペットシッターみや」を開業した。顧客宅に出向いてペットの世話をする業態を取るため、事業所は設けずに、自宅(町宝来北2ノ7)を事務所とする。斉藤さんは「大事なペットをお客さんに代わってしっかり世話したい」と張り切っている。

 斉藤さんは、自宅で十数年前に生後間もない雌の野良猫を拾って、「みや」と名付けてかわいがった。昨年8月に「みや」は熱中症のような症状に陥り、動物病院で息を引き取った。斉藤さんは「私の手の中でみとってやることができなかったことは今でも後悔している」としばらく引きずった。

 だが結果的に“愛猫ロス”が契機になって、通信教育でペット介護士の資格を取得し、ペットシッター開業に至った。「ペットシッターみや」は愛猫の名前をもらってつけた。

 旅行や突然の病気、冠婚葬祭など、急にペットの世話ができなくなってしまった依頼主である顧客の家に斉藤さんが訪問し、ペットに環境変化でストレスを与えることなく、住み慣れた場所でペットを世話するのが基本。

 給餌・水、排せつ、散歩など、ペットそれぞれに応じたサービスメニューを求めに応じて提供する。世話をする期間などは応相談で、基本料金は1時間2000円、1日朝・夕(各2時間程度)で約3000円となっている。

 扱うペットは犬、猫を中心に、ハムスターや小鳥など、爬虫(はちゅう)類以外は受け付ける。斉藤さんは「どれぐらいの需要があるかは分からないが、安心してペットを預けてもらえるような信頼される仕事をしたい」と話している。

 予約、問い合わせは午前8時~午後8時。年中無休。「ペットシッターみや」の斉藤さん(090・2072・4297)へ。(内形勝也)

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