帯大谷短大の就職活動好調 音更
【音更】帯広大谷短期大学(田中厚一学長)の学生らの就職活動が、コロナ禍の中でも、キャリア支援策などが奏功し好調を維持している。就職内定率は、昨年末の時点で希望者全体の7割近くに上っており、関係者は2連続の全学科(3学科2専攻)就職率100%に向けて期待を膨らませている。
同短大キャリア支援課によると、2年生158人のうち就職を希望する学生は151人。昨年12月末時点で、希望者のうち68%に当たる103人が就職先から内定を得ている。同課などによると、この時期としては、初の全学科就職率100%を達成した2020年度よりも早いペース。
内定を得ている学生らの主な就職先は、帯広信用金庫、十勝信用組合、網走信用金庫、JA木野、福原、ヰセキ北海道、音更町、幕別町、芽室町、新得町、広尾町、陸別町、大樹町、豊頃町、士幌町、中札内村、北海道警察など。
JA本別町から内定を得た井上力耶さん(19)は「早い時期に就職先がはっきりし、家族も喜んでくれている」とし、芽室町から保育士として内定を得た川崎優音さん(20)は「幼い頃からの夢だった保育士になれるのでうれしい。支援してくれた学校に感謝している」と話している。
同課では、公務員試験対策講座や就職試験対策講座、面接対策講座など、さまざまな就職支援講座を開講し、学生らの就職をサポートしている。同課の山口智奈津主任(33)は「学生たちが第1志望から内定をもらえるようにしっかりとサポートしていきたい」と話している。
今後は面接対策講座を強化し、学生らが2人一組のペアになって面接官役と受験者役に分かれて模擬面接を実施。さらに、公務員対策講座では元公務員を講師に招いた講演会、タイピング練習講座やエクセル講座も行う。(内形勝也)