町民の問い合わせに自動で回答 上士幌町 AIシステム導入
上士幌町はホームページ(HP)と無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、町民からの問い合わせに文字で自動回答する「AIチャットボット」を導入した。社会課題の解決につなげる「ソサエティー5・0」の時代に対応し、住民サービス向上を図る。
チャットボットは「チャット」と「ロボット」を組み合わせた造語で、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで文章でのやりとりができるシステム。自動で応答するため24時間365日、問い合わせに対応し、職員の業務効率化にもつながる。
町のホームページかLINEの公式アカウントから利用できる。質問と回答をそれぞれ500以上用意してあり、利用者は画面に質問を書き込んで、必要な情報を案内してもらえる。その中からAIが問い合わせに最適な答えを選んで提示する仕組み。
分野は福祉・介護・健康、子育て・教育、観光など幅広く、新型コロナワクチンの予約も可能。また、質問と回答のデータをAIに組み込むことで対応できる問い合わせの幅が広がり、精度が高まるという。
事業費は国の地方創生推進交付金を活用。企画財政課ICT推進室の笠松智主幹は「町民の皆さんが抱える悩みや課題を解決できるようAIチャットボットに期待したい」と話している。(大健太郎)