ジャガイモやレアチーズケーキなど9品目でスタート 士幌高がオンラインストア
【士幌】士幌高校(赤穂悦生校長、生徒126人)は、生徒が作った商品を販売するオンラインストアを開設した。メニューはジャガイモやレアチーズケーキなどで、リンクする町内のまちづくり会社「CheerS(チアーズ)」のオンラインストアでの購入手続きを経て販売される。同校によると、高校で作った商品をオンラインで販売している学校は全国的にも珍しいという。(吉良敦)
販売しているのは同校で栽培したジャガイモ(メークイン、トヨシロ)や、開発製造した調味料「ベリから」、どらやき、レトルトのカレーやビーフシチューなど9品目。肉製品や葉物野菜なども加えていく考え。数量は授業(実習)で生産できる範囲とする。
オンラインストアの開設は、生産から流通、販売、消費という流れを体験し、マーケティングについて学ぶのが目的。新型コロナウイルスの影響で、生徒による販売会が中止されたこともあり、オンラインでの販売を通じ、同校の活動を外部に発信する狙いもある。
地域の課題解決に関心のある生徒でつくる「志Lab(こころざしラボ)」を中心に準備してきた。志ラボの生徒ら14人は7月以降、チアーズの松井亜紀子さん(52)や町内の写真家岩崎量示さん(42)らから、商品の魅力把握や、特徴を分かりやすく説明する文章の書き方や写真の撮り方などを学んできた。
ストア開設に向け精力的に関わってきた阿部優月さん(3年)は「全国の人に製品を手に取ってもらうチャンスができたので、士幌町を知ってもらうきっかけになれば」、遠山葵さん(同)は「販売会がすごく減ってしまった中、オンラインストアの立ち上げに携われて光栄でうれしい」と話した。担当する進藤央斗羽教諭は「ネット販売は今後、絶対に必要になる部分。町の活性化につながれば」と期待する。
士幌高校か、チアーズのホームページにあるバナー「志PROJECT」から注文できる。問い合わせはチアーズ(01564・7・7655)へ。