帯広署、池田署、新得署が合同強盗訓練
【帯広・池田・清水】帯広、池田、新得の3警察署は8月31日、合同で強盗対応の訓練を行った。広域に逃走する郵便局強盗に対し、各地で緊急配備と検問、職務質問を行う実践的な訓練。署員や郵便局員ら約30人が参加し、重大事件への対応を確認した。
訓練は、池田町の利別郵便局(中西将邦局長)に刃物を持った強盗が押し入り、車で逃走した-との想定。服装や体型、車の色とナンバーなどの情報を素早く聞き取り、同町の西部地域コミュニティーセンター、音更町の十勝川温泉駐在所、芽室町の国道38号でそれぞれ検問を実施した。
逃走中に変装した犯人役は、警察の質問をはぐらかし、「弁護士を呼ぶ」などと迫真の演技。各地の署員はマニュアルに沿って情報共有や職務質問を行い、約1時間40分後に清水町御影のコンビニ前で犯人役を逮捕した。
コンビニ前で職務質問し捕まえた新得署御影駐在所の斉藤将巡査部長は「実際の犯人は素直に応じてくれない。気を引き締めて対応したい」と振り返った。
重大事件では隣接する警察署間の連携が不可欠なことから、合同訓練は帯広署が中心となり昨年に続いて実施した。同署の青木知子地域官は「今後も連携し、犯人対応の練度を上げたい」と話した。(石川彩乃、塩原真)