芽室上美生小6年の山本樹君、十勝から初の民謡日本一 全国民謡大会
小中学生が民謡民舞の腕前を競う「2021年度 民謡民舞少年少女全国大会 民謡日本一決定戦」(日本民謡協会主催)が4日、東京都内で開かれ、山本樹君(12)=芽室上美生小6年=が小学校4・5・6年の部で優勝し、十勝から初めて同大会日本一の称号を手に入れた。山本君は「他にも上手な人がいたので、優勝と聞いたときは実感が持てなかった」と話している。(大木祐介)
大会は昨年、コロナ禍で開かれず、今回は2年ぶりかつ無観客での開催となった。小学校1・2・3年生の部に21組、同4・5・6年生の部に30組、中学生の部に30組が出場。4・5・6年生の部以上での優勝者には「日本一」の称号が贈られる。北海道から日本一が出るのは2014年以来、7年ぶり。
山本君は今回、「道南口説節(どうなんくどきぶし)」で挑戦。こぶしが必要とされる同歌について「本番では何も考えず、歌い切った」と振り返る。
「歌を磨きたい」との思いから3年前、石黒会(石黒みゆき代表)に入り、同年同大会に出場し、13位だった。「とても悔しい思いをした」と言い、今回はその雪辱を果たした。来年は中学生としての挑戦に燃えるほか、「『津軽よされ節』など持ち歌を増やそうと練習している」と話す。
同部門では準優勝に同じく十勝美幸会の五日市詩葉さん(12)=帯広豊成小6年=が選ばれた。五日市さんは17年の同大会で3位に入った。今回は優勝を目指していただけに「とても悔しかった」と無念さをにじませる一方、「いつも通り練習してきたことを出し切った」と振り返る。
中学生の部では、加藤恵理奈さん(帯広)に師事する島田侑歩さん(12)=帯広第二中1年=が準優勝を果たした。島田さんも小学4年時の初挑戦時の14位から大きく順位を上げ、「2位になれてうれしい」と喜び、「緊張で歌が速くなったので、次は完璧に歌い切りたい」と意欲を見せる。