OGから善意集まる 大谷高に生理用品寄贈
一般社団法人とかち子育て支援センター(長岡行子代表理事)は21日、帯広大谷高校に生理用品を寄贈した。幅広い世代の卒業生から寄せられた物で、長岡代表は「日常の物で、突然始まってしまう生徒もいる。活用してもらえれば」と話している。
経済的な困窮などから生理用品を手に入れることが難しい「生理の貧困」が全国的な問題となっている。地域から保存可能な食品や日用品を募り、必要な人に贈っている同センターは、学校現場へ生理用品の支援も始めている。今年5月の帯広三条高に続いて2校目で、女子校時代の卒業生や、娘や孫が同校に通っているなどの地域住民8人から匿名で寄せられた。
21日、長岡代表が同校を訪れ、燕なな子養護教諭に生理用ナプキン約70個を手渡した。同校では保健室で忘れた生徒などに手渡しており、月に5人ほどの利用があるという。燕教諭は「驚いたし、ありがたい。女子トイレに置くことも検討したい」とし、長岡代表は「貧困というだけでなく、女性が自分を大切にし、生理への理解が進んでいけばいい」と話している。
物品を募る棚は「ぬの家」(自由が丘3)と同センター事務所(西18南4、出張理美容サービスVESS内)に設けられている。(松田亜弓)