管内の今春高卒者の就職率99・7% 過去最高
今春、十勝管内の高校を卒業した生徒の就職率は99・7%で、前年より0・6ポイント増加し、記録が残る2005年卒以降、過去最高だった。新型コロナウイルスの影響で宿泊業などの求人数が落ち込んだものの、3年連続で99%以上の高水準を維持した。
25日に十勝合同庁舎で開かれた地元就職促進協議会で、帯広公共職業安定所の担当者が、行政や高校関係者らに報告した。
同安定所によると、昨年度の求人数は、宿泊、サービス業で前年度から4割以上減った一方、就職を希望する高校生も613人と同9・2%減少した。この結果、管内の求人倍率は過去最高の2・65倍となり、売り手市場が続いた。
8割が十勝に
就職したのは611人で、このうち81・2%を占める496人が管内で職に就いた。
来春の高卒求人は7月1日から高校への公開が始まり、選考は9月16日に解禁される。同安定所の上手孝文統括職業指導官は「農業を基盤とする十勝の企業は他管内より体力がある。引き続き、求人への協力をお願いしたい」と呼び掛けた。(高田晃太郎)