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一族のルーツ調べて3世代展 十勝窯表参道ギャラリーで徳丸晋さん

一族の家系図などが並ぶ会場と徳丸さん。アルバムや戸籍から一族のルーツをたどった

 帯広市出身で自然を題材に写真撮影に取り組む徳丸晋さん(61)=後志管内倶知安町=が、福井県ゆかりの自分の一族のルーツを調べてまとめ上げ、その内容を市内の十勝窯表参道ギャラリー(東3南4)で展示会形式で紹介している。研究展「徳丸三世代展」と題し、徳丸家の家系図のほか、文芸に親しんだ祖父、画家として生きる父、そして自身の3世代の作品も展示している。

 徳丸さんは設計の仕事の傍ら、倶知安町の自宅付近で地元の自然を撮り続けている。父の滋さん(86)=同町=はもともとは帯広の銀行員で、ニセコを描き続ける画家として知られている。祖父の兼吉さん(故人)も生前、銀行員として道内で過ごし、俳句をたしなんで句集を出すなど、3世代それぞれで芸術家の一面を持っている。

 兼吉さんは福井県出身だったが、県のどこから北海道に移住してきたかは、滋さんにも伝えられていなかったという。

 そこで昨年、徳丸さんは妻の英子さん(52)と共に一族のルーツ探しを始めた。兼吉さんが残したアルバムのほか、直系の古い戸籍も取り寄せて調べると、曽祖父の彌次郎さんら一族が明治の終わりごろ、当時の福井県の坂井郡本荘村中番(現・あわら市)から北海道に移住したであろうことが判明した。

 一族の移住に興味を持った徳丸さん夫妻は同年、あわら市を訪問。地元の公民館や郷土資料館、神社を巡る中で、同じ徳丸姓の人や地元の最長老の人に出会うことができた。そして、聞いた話を基に、徳丸家の家系図を完成させた。

 完成した家系図や、アルバムにあった一族の写真は、徳丸さんや滋さん、兼吉さんの作品とともに今年4月、同市の金津創作の森美術館でも展示された。

 今回の研究展では、同美術館で展示された資料のうち家系図や一族の写真、3人の作品などの一部を並べている。徳丸さんは「今年はくしくも祖父の三十三回忌。節目の年に、地元のあわら市での展示を含め、展覧会を開くことができてうれしい」と喜んでいる。同展は29日まで。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。水曜定休。(大木祐介)

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