豊頃中で初のオンライン授業
【豊頃】豊頃中学校(服部和樹校長、生徒74人)は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、東京学芸大学の教授とオンライン上でやり取りする特別授業を行った。オンラインで同大と結ぶのは初めて。
町が実施する大学連携事業の一環で、GIGAスクール構想の実現に向けて生徒1人につきタブレット1台を導入。同中でもICT(情報通信技術)を活用し、生徒たちが遠隔地にいながら専門的な知識や技能を身に付けられる教育を目指し、昨年から各教科でタブレット学習を取り入れた授業を展開している。
今回の授業は2月24日、1、2年生47人を対象に行われ、東京学芸大学の鉄矢悦朗教授が講師を担当。Wi-Fi環境を確認するため、図書室、生徒会室など12カ所の教室に生徒を2~5人ずつ配置した。
鉄矢教授は豊頃ゆかりの報徳サミットの話を交えなて自己紹介した後、キャリア教育について講話。生徒たちは動画編集アプリ「iMovie」の使い方などの指導を受け、実際に校内を撮影した動画編集も体験した。1年の足利優那さん(13)は「説明が分かりやすく、動画編集が面白かった」とし、服部校長は「学校や自宅にインターネット環境を整備すればさまざまなリスクを回避できる。先進的に取り組んでいきたい」と意欲を示した。(水上由美通信員)