「変わるきっかけ、たくさんある」星槎帯広10周年 記念イベントで生徒が発表
今年、開校10周年を迎えた星槎国際高校帯広学習センター(松山さとみセンター長)は、帯広市民文化ホールで記念イベントを行った。中学時代に不登校などを経験した生徒たちが、入学して良かったことを発表したり、演劇などを披露したりして節目を祝った。
同校は2010年4月に開校。通学型の通信制高校として、主に不登校や高校中退者らを受け入れている。生徒の状況に合わせた柔軟な登校スタイルと、選択制の時間割が受け入れられて入学者は年々増え、今年度は173人が在籍している。
記念イベントは「生徒の成長の証しをみんなで共有しよう」(松山センター長)と23日に開かれ、保護者も見守った。松山センター長が「今のアットホームな雰囲気をこれから10年、20年先も守っていきたい」とあいさつ。開校時からの写真をスライドに映しながら、10年間の歩みを振り返った。
生徒発表では1~3年生の10人が登壇。1人ずつスポットライトを当て、入学後の体験を朗読した。
中学時代に不登校だった男子生徒は「自分を変えなければと漠然と思っていた」と吐露。入学後はオープンスクールでボランティアとして手伝い、「人前で話すことが大きな自信につながった」と述べた。観客席に向け、「星槎には自分が変わるきっかけがたくさん転がっている。今後もたくさんのことにチャレンジし、自分を変えていきたい」と決意を語った。
イベントは昼と夜の部に分けて午後9時まで続き、生徒による演劇やダンス、ライブ演奏のほか、同窓会の発足式も行われた。(高田晃太郎)
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