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市場まつりの「海鮮丼」を自宅で 帯広地方卸売市場がセット商品を販売

「海鮮丼」を自宅で調理できるセットと(右から)藤井取締役、村下栄蔵副組合長、黒川組合長

 帯広地方卸売市場(高橋正行社長)は、新型コロナウイルス感染予防で中止した市場まつりに代わる試みとして、同市場買受人組合(黒川義雄組合長、64社)と連携し、目利きした魚介類などを格安でまとめた「海鮮ありがとうセット」を数量限定でネット販売する。市場まつりの人気メニュー「海鮮丼」を自宅で楽しむことができる。11日から予約受け付けを開始した。

 市場オリジナル「とかち大樹産・鮭節醤油いくら」、道産ホタテ貝柱、八角一夜干し(広尾)、味付つぶ(大樹)、本別産みそを使ったみそ漬けと日本酒「十勝晴れ」の粕(かす)漬けの時サケ(同)、本マグロ(長崎産)など10品のセット。

 価格は1万2000円(税込み)。今年立ち上げた同市場公式オンラインショップで100セット限定で販売する。道内は送料無料。23日まで予約を受け付け、26日に発送する。

 藤井延哉取締役は「6割が十勝産。地元の人もぜひ味わってほしい。通常より3割はお得」とPRする。

 市場まつりは、同市場が消費者還元として2001年から開催し、1万人以上を集める人気イベント。一時休止を経て18年に再開した際、買受人組合の全面協力を受けて“目玉”として始めたのが海鮮丼で、採算度外視の高級なネタ10種を使い、瞬時に完売する人気商品となっている。

 買受人の業界も取引先のホテル、飲食店などがコロナの影響を受けて厳しい環境にあるが、市場と初めて共同し商品化した。セットの刺し身食材を切ってご飯に載せると海鮮丼ができあがる。

 黒川組合長は「(海鮮丼を)楽しみにしている人は多く、何かしたいと考えた。消費者の反応を見ながら改良を加えて来年度以降も継続し、将来的には組合員各店が取り扱い、売り上げにつながる企画に育てたい」と話している。

 問い合わせは同市場(0155・37・3333)へ。(佐藤いづみ)

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