子ダヌキ1頭 13日に旭山動物園へ
おびひろ動物園(柚原和敏園長)で飼育するエゾタヌキ「うみ」(雌、4カ月)が、将来を見据えた血統管理などのため旭山動物園(旭川市)へ移動する。
うみは芽室町で5月、きょうだい4頭と一緒に保護され、おびひろ動物園が引き取った。日本動物園水族館協会に加盟し、エゾタヌキを飼育している動物園は道内ではおびひろと旭山の2園のみ。
旭山には雄3頭、雌4頭がいるが、高齢化が懸念されている。動物園の役割の一つ「教育・環境教育」としてエゾタヌキの生態を広く知ってもらうには安定した動物飼育のほか、血統を管理する必要があり移動が決まった。
移動は13日に予定。おびひろ動物園によると、エゾタヌキは野生下では秋に巣立ちを迎え、性成熟は9~11カ月頃という。
おびひろには現在、うみのきょうだい4頭(雄3頭、雌1頭)と「あん」(雌、8歳)の6頭がいる。担当の中山大志さんは「移動がエゾタヌキの次世代につながればいい。6頭で過ごす最後の週末になるので、動物園に足を運んでもらえれば」と話している。(松田亜弓)