サンタメールの今年度絵柄決定 広尾
【広尾】町北方圏交流振興会(会長・村瀬優町長)は25日、「サンタランド」の広尾町から発送するクリスマスカード「ひろおサンタメール」のイラストを決める選考会を町コミュニティセンターで開いた。今年度の絵柄となる一般の部最優秀賞には、札幌市の渡辺和代さん(60)の作品が選ばれた。
町はノルウェー・オスロ市から日本唯一となるサンタランドの認定を受け、同メール事業は1985年度から続けている。絵柄の一般公募は3年目。
今年度は33都道府県から「一般の部」に356点、小学生対象の「こどもの部」に134点と昨年より194点多い計490点が集まった。両部門とも過去最多。
この日は村瀬町長や同事業の関係者、広尾高生ら審査委員7人が作品を見ながら意見を交わした。点数が大幅に増え、委員からは「今年はレベルが高い」との声があった。
渡辺さんの作品はサンタクロースや子どもたち、天使、雪だるまなどが楽しそうに夜空を行進する様子をアクリル絵の具で描き、高く評価された。
村瀬町長は「コロナ禍だけにサンタランドの愛や希望、感謝の気持ちを届けてほしい。素晴らしいイラストが選ばれたので、昨年の約1万5000通から倍の3万通の発送になれば」と期待を寄せていた。
同メールの申し込みは11月1日から。このほか、さっぽろ東急百貨店(札幌市中央区)では同日から12月25日まで、最優秀賞のイラストを使ったディスプレーを全面展開する。昨年に続く企画で、審査にも加わった中井智彦店長は「他にはないオリジナルな装飾になる」と話していた。(松村智裕)
その他の選考結果は次の通り。(敬称略、数字は年齢)
◇一般の部
▽優秀賞=畑中沙斗(18、札幌市)岩出優紀子(40、東京都品川区)
◇こどもの部
▽入選=呉浩毅(7、横浜市)青木結音(8、東京都葛飾区)岩本茉奈(10、横浜市)松原凛花(9、横浜市)盛岩ほたる(9、埼玉県新座市)