撮影スポットやパネルで盛り上げ 映画「糸」のロケ地NEEDS 幕別
【幕別】新型コロナウイルスの影響で延期されていた菅田将暉さん、小松菜奈さん主演の映画「糸」の公開が8月21日に決まり、ロケ地の一つになった町内のチーズ工房NEEDS(町新和162)では、工房内に映画のあらすじを紹介するパネルの展示や撮影スポットを設けてPRに力を入れている。今月21日には映画とのコラボレーション商品のチーズセットの予約を開始する。(澤村真理子)
映画は中島みゆきさんの名曲「糸」が原案。今年4月に公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
NEEDSは菅田さん演じる高橋漣が働くチーズ工房として登場する。撮影は昨年の夏と冬に計3回行われ、菅田さんと工房の先輩役の榮倉奈々さん、工房長役の松重豊さんが参加した。実際の製造室や道具を使ったチーズ作りのシーンや工房周辺の自然豊かな風景の中で撮影が行われた。
NEEDSの磯部公児工場長らスタッフ5人もエキストラとして出演した。参加者の一人でパート従業員の山口真菜美さん(26)は「公開日が決まりワクワク感も強まっている。工房がどんなふうに登場するのか楽しみ」と心待ちにする。
公開延期の間、スタッフたちはロケ地として映画を盛り上げようとアイデアを出し合い、店内の飾り付けを進めてきた。
入り口には映画のあらすじや出演者のオフショットもあるパネル6枚を掲示。「何もなければ“聖地巡礼”に訪れた人たちに申し訳ない」(磯部工場長)と、店内に縦1・2メートル、横2メートルのラベンダー畑の写真、手前にはスタッフ手作りの造花のオブジェを置き、主演の2人になりきって映画のポスターと同じ構図で写真が撮れるスポットも設けた。
磯部工場長は「コロナ禍で旅行は難しいかもしれないが、可能な限り映画の雰囲気を味わってもらえる演出をしたので、工房にも足を運んでもらえれば」と話している。
コラボ商品いかが 5種詰め合わせ、21日予約開始
今月21日に予約開始のコラボ商品は「槲(かしわ)プレミアム」「大地のほっぺmini」「プチカチョカバロ」「ラクレット」「モッツァレラチーズさけるタイプ」の5商品の詰め合わせとなっている。
いずれも劇中に登場したり、撮影中に出演者らに提供して好評だった商品で、先行予約では予想を上回る注文があった。
「槲」は映画のポスターにも使用されているラベンダー畑の特別ラベルに。「プチカチョカバロ」に付いたリボンは、映画に登場するミサンガと同じデザインとなっている。
「槲」「大地のほっぺ」は製造シーンも撮影され、ラクレットは出演者やスタッフのランチとしても提供された。
チーズセットは4000円。ロケ地マップやリーフレットも同封する。注文はNEEDSのホームページから。商品の発送や店頭での引き渡しは8月17日以降となる。