おもちゃ、絵本貸し出し20年 士幌町子育て支援センター
【士幌】町内の社会福祉法人温真会(松浪浩之理事長)が運営する「士幌町子育て支援センター」(中士幌西2線)は、未就学児のいる家庭におもちゃや絵本を貸し出している。20年続く取り組みで、同センターの利用者に好評だ。
おもちゃは、木製の知育玩具のほかに積み木やパズルといった安全・機能性を考慮したもので、車や汽車などレールをつなぎながら遊ぶタイプが人気という。絵本は種類も豊富で、300冊近く取りそろえている。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、使用後は消毒を徹底している。
また、同法人が所有する子育て支援カー「ぱんぷきん号」を使った移動図書館も20年近く継続して実施しており、町内八つの地区を回りながら車内に積んだおもちゃや絵本を貸し出している。希望者には自宅まで“出張配送”している。
以前はおもちゃを修理するボランティアもいたが、おもちゃの数が増えた今は職員が自力で修理に当たる。同センターの神谷眞砂美さんは「直すにしても限度があり、“ドクター”の手を借りられれば何より。子どもたちが笑顔になる取り組みは今後も続けたい」と話している。
貸し出し時間は平日の午前9時~午後5時、あるいは子育て支援カーの稼働時間内。貸出期間は2週間で、おもちゃの個数や絵本の冊数など制限はなし。返却は同センターに持参するか、子育て支援カーの稼働時間内に渡す。
予約に関する詳細、問い合わせは同センター(01564・7・4102)へ。(小縣大輝)