「池田農場開放記念碑」の看板設置へ 池田高生が実行委
【池田】池田高校(古市俊章校長)3年生の6人グループが、池田清見温泉の南側に建立されている「池田農場開放記念碑」の案内看板を設置することを企画し、実行委員会を立ち上げた。近く看板に盛り込む情報の収集に本格的に乗り出す。
同記念碑看板設置実行委の委員長を務める遠藤翔吾さん(17)は5月の分散登校時に、通学路にあって見慣れているはずの記念碑が目に留まった。
遠藤さんは「新型コロナウイルスでいつも通りの生活ができなくなり、普段は気にならなかった記念碑に興味が湧いた」と話している。
6月上旬に同校社会科担当の米家直子教諭(45)に相談し、同学年の西村楽斗さん(17)、坂本晴優さん(17)、西山剣斗さん(17)、丸山友輔さん(18)、前多淳夢さん(18)と実行委を発足させた。
6人は町教育委員会で「池田農場史」を教えてもらう中で同記念碑が1940年に建立されたもので、当時の農民らの思いが詰まった歴史的価値が高いことを学んだ。そして「その時代を生きてきた人たちの思いを多くの人に知ってもらいたい」と考え、看板設置に取り組むことを決めた。
6人は近く、記念碑に詳しい人にインタビューを行うなど情報収集活動を行う。また、看板設置の費用面などをサポートしてくれる事業所なども募集している。
問い合わせは、同校内にある実行委の遠藤さん(015・572・2663)へ。(水上由美通信員)