曇天の夏至 鮮やか原生花園 センダイハギ見頃
21日は二十四節気の「夏至」。1年で最も昼間の時間が長い日だが、同日の十勝地方はどんよりとした天気が広がり、肌寒さを感じさせる1日となった。帯広測候所によると、管内で同日正午までの最高気温が最も高かったのは池田と本別の17・9度。帯広は17・4度で、正午現在、帯広の同日の最高気温の平年値(21・5度)を下回っている。
曇り模様となった浦幌町では、豊北原生花園のセンダイハギが鮮やかな黄色い花を付け、潮風に揺れていた。センダイハギは海岸に近い砂地では時に大群落を形成するマメ科の花。同花園ではハマナスなども咲き始め、初夏の訪れを知らせていた。
海上保安庁によると、帯広の21日の日の出は午前3時48分、日の入りは午後7時10分。同日夕方には太陽が月に隠れて欠けて見える「部分日食」が起きる。帯広では午後4時14分から欠け始め、同5時1分に最大となり、同5時44分に終わるが、太陽は雲に隠れており観測は難しいという。(大谷健人、新井拓海)