帯広経済センタービル竣工 関係者を集めて神事
新しい帯広経済センタービル(帯広市西3南9)の竣工(しゅんこう)式が8日、同ビル1階で開かれた。旧イトーヨーカドービル周辺の再開発事業に関わる完成施設の第1号。新型コロナウイルスの感染防止の観点でセレモニーは簡素化し、関係者のみで神事を執り行った。
不動産業のアルファコート(札幌市)が設立した特別目的会社を施行者とし、旧ヨーカドービル、旧経済センタービル、宮坂建設工業本社などを取り壊し、分譲マンションや商業店舗などを再整備する。総事業費は104億円。新ビルは鉄骨造り5階建ての東棟と、7階建ての西棟で構成。事務所は約9500平方メートル、駐車場は4200平方メートル。東棟は帯広商工会議所と北海道銀行が区分所有し、西棟はアルファコートが管理する。
式典は午前10時から行われ、帯商の川田章博会頭、道銀の笹原晶博頭取、アルファコートの川村裕二社長、宮坂建設工業の宇佐美恭広副社長ら24人が参加。午前11時からは帯商議員向けの内覧会も催された。
川田会頭は「来年の帯商100周年を前に経済活動の拠点が完成し、うれしい。新型コロナへの施策も進め、地域経済を守りたい」と話した。旧ビルは7月から解体作業に入る。秋には分譲マンションが完成する予定。(佐藤いづみ)