季節の風物詩、今年も「キノコ氷」 上士幌町・糠平湖
【上士幌】町内の糠平湖に今年も、冬の風物詩の「キノコ氷」が姿を現した。ユニークな自然の造形美が、釣り人や写真愛好家の目を引いている。
森林を伐採して造成した糠平湖の底には多くの切り株が沈んでいる。発電のため糠平ダムが放水すると湖の水位が低下し、湖面の氷を載せた切り株がキノコの姿に変えて現れる。
五の沢橋梁(きょうりょう)の駐車帯から10分ほど歩いた場所に、大人の肩ほどの高さや横幅が1メートル近くある巨大キノコなど、さまざまな氷が点在。ワカサギ釣りに訪れた人々は、キノコ氷に見入っていた。
今年は湖の水位が高く、切り株に氷が載りやすくなっている。ひがし大雪自然ガイドセンターの河田充代表は「今年は数年ぶりの“豊作”。2月中旬以降たくさん出現するのでは」と話している。(新井拓海)