ナウマン発掘跡地のデッキ更新 幕別
【幕別】町教委は町忠類のナウマンゾウ発掘跡地のデッキを更新した。新たにゾウの足跡の型がお目見えし、来訪者を出迎えている。
ナウマンゾウ化石発見50周年記念事業の一環で、今月10日から工事していた。発掘跡地は2002年に整備され、歌碑や発掘産状模型が設置されている。発掘産状模型前には木製のデッキが設置されていたが、老朽化が進んでいた。
新しくなったデッキはコンクリート製で、幅2メートル、長さ6・6メートル。足跡はナウマンゾウがそこに立っている様子をイメージして前後四つが並ぶ。足寄動物化石博物館が所蔵するアジアゾウの剥製の足跡を押しつけて作製し、足裏のしわなどの特徴が確認できる。歩幅は忠類ナウマン象記念館前にある親子像の親に合わせた。
50周年事業の一環として10月下旬から5日間行われた足跡化石の再発掘調査では、ナウマンゾウのものとみられる足跡が新たに確認された。今後の発掘に対応できるよう、デッキは取り外しできるようになっている。
町教委は「デッキも新しくなったのでより多くの人に足を運んでもらえれば」としている。(澤村真理子)