フェアプレーで交流を アイスホッケー日韓高校親善大会結団式
アイスホッケーの第27回帯広・韓国高校生親善交流大会(20、21日、韓国・江陵=カンヌン=ホッケーセンター、実行委主催)の帯広選手団(団長・山下司帯広アイスホッケー連盟会長、選手17人)の結団式が5日午後、帯広の森アイスアリーナで行われた。貿易問題などで日韓関係が冷え込む中の訪韓となるが、選手たちはフェアプレーでの活躍と親睦を深めることを誓った。
選手団は白樺学園、清水の2校の選手、監督、コーチ、総務の計21人で構成。結団式では山下団長と河瀬祐二帯広市教委スポーツ振興室主幹があいさつ。山下団長は「今年から平昌五輪が行われた、最高の舞台で使われたリンクでプレーができる。日頃の練習の成果を出し切り思い出に残る大会に」と激励した。日韓関係にも言及し、「いま日本と韓国は非常にデリケートな状況。日本の代表選手として最大限に相手をリスペクトしたフェアプレーで友情の輪を広げて」と呼び掛けた。
選手を代表して佐藤尚輝主将(白樺学園3年)が「自覚を持って行動し、フェアプレーで韓国と交流を深めたい」と抱負を語った。
大会は1993年に始まり、交互に訪問して開催している。昨年は韓国で予定されたが、直前に起きた胆振東部地震と大規模停電の影響で中止となり2年ぶりの開催となる。今回は19日に出発、20、21日に韓国の高校選抜チームと2試合を行い、23日に帰国する。
帯広協会は韓国側と情報交換を行いながら出発まで約2週間の動向を見守る考え。帯広と韓国のスポーツを通じた国際交流は、7月に高校バスケットボールの交歓大会が帯広を会場に開かれている。(岡田優人)
<帯広選手団名簿>(敬称略)
◇役員
▽団長=山下司(帯広アイスホッケー連盟会長)
▽監督=池田鉄也(同常任理事・強化委員長)
▽コーチ=細野善明(同同・帯工高部長)
▽総務=石井洋(同副理事長)
◇選手
▽GK=佐藤永基(白樺学園)中村柊志綺(清水)
▽DF=佐藤尚輝、竹谷莉央人、畑山隆貴(以上白樺学園)佐藤翼、砂岡鷹、岩舩嘉紀(以上清水)
▽FW=金子将大、石井佑空、今井雄大、吉成翼、川本周平(以上白樺学園)丸山詳真、柴田響、植森大貴、山崎憲人(以上清水)