「ドラム元氣体操」広めたい 27日麦音で無料体験会 Uターン岩内移住の廣田夫妻
帯広市岩内町の廣田真志さん(42)、奈実さん(49)夫妻は、アフリカの民族太鼓「ジェベバラ」などに合わせて体を動かす「ハーモニードラム元氣(げんき)体操」を広めようと活動している。昨年に長野県から移住し、2人で考案した体操。清水町出身の真志さんは「音楽とダンスには身体を健康にする力がある。子どもから大人、誰でも楽しめる」とPR。27日には市内の満寿屋商店・麦音(稲田町南8線16)で初の無料体験会を開催する。
真志さんは幼稚園から高校まで十勝で育ち上京。21歳のとき、セネガルで同国立舞踊団のドラマーと知り合いアフリカのトップレベルの音楽とダンスに触れた。帰国後もプロのドラマーとしてコンサートやイベントなどで活躍。2011年、マルチダンサーの奈実さんと結婚し、長野県小諸に移住した後、18年に故郷の十勝に戻った。
元氣体操は、15年に小諸にドラムダンススタジオを開設して生徒らを指導する中で、2人で自然と構築されたという。アフリカの民族太鼓の音色に合わせ、呼吸を整え、40分から1時間程度、手足、体を使った動きをする。
真志さんは「がっちり動きが決まっているものではなく、呼吸法を大事に体幹を整え、本来の力を自身で引き出すのが基本で今も進化し続けている。生のドラム音はテープなどに比べ、人の心と体にエネルギーを与える」としている。
今年に入り、岩内町東2線の自宅でスタジオ兼民族太鼓の販売店「十勝ハーモニー&ダンス」を開設。廣田さん夫婦は「ときいろファーム」(帯広)で働きながら、地域の人たちに元氣体操の指導を行っている。奈実さんは「『農作業後の疲れが取れた』『すっきりした』などの声をもらっている。体験会の実施を契機に、学校や施設などでも積極的に体操を伝授したい」と話している。
27日の体験会は午前11時半からと午後1時からの2回、30分程度。無料。27、28日にときいろファームで収穫したベリー類を使用したスムージーも販売する(午前11時~午後3時)。(佐藤いづみ)