地域活動拠点ポプケがグランドオープン 帯広福祉協会
障害者や高齢者、児童らが自由に集まって交流する十勝管内初の地域活動拠点「ポプケ」(帯広市西21南2)が9日、グランドオープンした。社会福祉法人帯広福祉協会(田本憲吾理事長)が開設。交流スペースの「アートスペースぐるぐる」とギャラリー「白樺通り美術館」を地域に開放し、世代間交流や文化・芸術の振興に役立てる。
この日、お披露目式が行われ、施設利用者や地域住民ら約60人が参加して開館を祝った。田本理事長はあいさつで、「『ポプケ』はアイヌ語で温かい場所という意味がある。障害者のみならず、地域の多くの人が温かさを感じられる場所にしたい」と述べた。
利用者として登壇した障害者支援施設・愛灯学園の石田祐世さんは「ポプケができて大変うれしい。ぐるぐるでの創作活動を頑張る。私たちの活躍ぶりを見に来てください」と話した。愛灯学園などの利用者らでつくる音楽演奏チーム「ハランベ」もアフリカの打楽器「ジャンベ」の演奏を披露し、にぎやかな太鼓の音でポプケの誕生に花を添えた。
ポプケは同協会が美容室跡の2階建ての建物と土地を購入し、開設準備を進めていた。1階は地域交流スペースとギャラリーに活用。2階には帯広福祉協会の就労継続支援B型事業所「あいとう」と、居宅介護事業所「カント」が入居する。
1階は一般の人も自由に利用できる。開館時間は午前9時~午後6時(火・水曜休館)。
(奥野秀康)