貨物列車も不通続く 農産物輸送に影響
停電が道内で続く影響で、JR貨物の貨物列車も運休が続いている。運休が長期化すれば、繁忙期を迎える十勝の農産物輸送に影響を及ぼしそうだ。
JR北海道の列車は6日から、短くても7日午前まですべての在来線で運転を見合わせている。停電復旧後も線路点検など安全確認ができるまで、再開の見通しは立たない。JR貨物も6日から道内全域で運休しており、JR貨物北海道支社は「(運行再開は)JR北海道の復旧状況による」とする。
同社によると、9、10月はジャガイモなど農産物輸送がピークを迎える。帯広発も含め、道内から本州への輸送量は昨年実績で約250万トンあり、このうち「9、10月など秋の輸送割合は大きい方だ」という。帯広貨物駅に運び込まれる荷物としては、本州から札幌を経由して入る書籍など一般雑貨や加工食品などがある。
現在、荷物を集めたコンテナは帯広貨物駅構内から運べない状態になっているが、荷物を集める作業も通常通り行えていないことから極端な数のコンテナが滞留している状態ではないという。2年前の台風災害で不通となった際は札幌までトラックによる代行輸送を行ったが、道内全域で鉄路が使えない状態のため、代行輸送は行っていない。(中島佑斗)