千代田の街路樹が食害で真っ白に
【池田】道道帯広浦幌線沿いの池田町千代田で、道路脇の街路樹が虫の食害で真っ白く変化し、通行する車のドライバーなどから「気味悪い」などの声が上がっている。
白くなった樹木は、同道道・千代田トンネルの十勝川温泉側出口から1キロほど音更側に進んだ山側を始点に、音更との町境付近へと続いている。同様の症状の樹木が少なくとも十数本確認されている。
これらの樹木には、幼虫が群生して巣をつくっている。無数の幼虫が白い糸を出し、木1本をすっぽり巣として糸の幕で覆うため、白く見えている。葉は全て食べ尽くされている。
道立総合研究機構林業試験場(美唄市)に幼虫の画像を確認してもらったところ、数十種類存在するスガ(一般に小型のガ)の仲間で「サクラスガ」とみられる。同試験場の原秀穂副場長は「ごくまれに大量発生することがある。毒があるなどの人への影響は報告されていない」と話す。
幼虫は20日間ほどで成虫になり、「幼虫がいなくなれば樹木は元通りに回復する」(原副場長)という。
道道を管理する帯広建設管理部は11日に現場を確認。「当面は様子を見て対応を検討したい」(施設保全室)としている。(内形勝也)