特産ソバの種まきスタート 新得町内290ヘクタール作付け
【新得】十勝一のソバどころ新得町内の先陣を切り、新得物産サホロ農園(町基線104、清水輝男社長)が16日、ソバの種まきを始めた。秋には道の命名150年を記念した「北海道そば祭り」が町内で開かれる予定で、豊作を願いながら作業した。
今年は暖かい日が続いて雪解けも早く、作業は順調。北新得や上佐幌など町内3カ所の自社農場にボタン46ヘクタール、レラノカオリ30ヘクタール、キタワセ12ヘクタールの計88ヘクタールを作付けする。ボタンが希少になっていることから、需要に応えて最も多い面積を栽培することになった。
この日は午前10時から、「そばの館」周辺の北新得の畑で作業を開始。播種(はしゅ)機を後部座席に取り付けたトラクターが往復し、広大な畑にしま模様を描きながらボタンの種をまいていった。1カ月間程度かけて作業を行い、8月中旬に収穫期を迎える。
「そばの館」周辺の国道38号沿い約1・5キロの通称「ソバロード」は、花が咲く7月中旬から8月上旬に観光スポットになる。
また、「しんとく新そば祭り」を併催する北海道そば祭りは、9月29、30の両日、町保健福祉センターなごみ前駐車場で開かれる。
同社総務部の赤木教仁管理係長は「新得の新そばを道内外にアピールできる絶好のチャンス。最もおいしく食べられる収穫時期を的確に判断し、より良いものを提供したい」と話している。
JA新得町によると、町内全体の作付面積は約290ヘクタールが計画されている。
(小寺泰介)