307人羽ばたく 畜大で卒業式
帯広畜産大学(奥田潔学長)の卒業・修了式に当たる「学位記並びに修了証書授与式」が20日午前10時、同大講堂で開かれた。学部生や大学院生ら307人が、農業貢献などの志を胸に社会へ羽ばたいた。
今年度の卒業生の内訳は学部238人、別科15人、大学院54人。学部生には、北大との共同獣医学課程1期生29人が含まれている。
式では卒業生・修了生の名前が一人ずつ読み上げられ、奥田学長が代表者に学位記や修了証書を手渡した。奥田学長は「本学で得た知識をもとに積極的に行動する人生が光り輝くよう、心からエールを送る」とあいさつ。同窓会の砂川敏文会長が祝辞を述べ、学生歌「逍遙歌(しょうようか)」が演奏された。
式終了後、講堂前に後輩らが集まり、花束贈呈や胴上げなどで門出を祝った。畜産学部畜産科学課程を卒業し、出身地の福岡県庁に就職する原田匠さん(22)は「日本の畜産を発展させ、食への感謝の気持ちを伝えていきたい」と決意を述べた。別科修了生で、十勝管内のJAで働く早坂浩希さん(20)=札幌出身=は「農家の目線で業務に当たり、農業を支えていきたい」と話した。(池谷智仁)