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2019年度前期の朝ドラは十勝も舞台

 【東京】NHKの2019年度前期(4~9月)に放映される朝の連続テレビ小説で、十勝が舞台となることが決まった。朝ドラ100作目の節目となる「夏空」で、終戦直後の十勝を舞台に成長した主人公が、高度経済成長期のアニメ業界で生き抜く姿を描き、ヒロインは若手人気女優の広瀬すずさん(19)が務める。来年夏からの十勝ロケでクランクインする。

 作品は1946年初夏から始まる。広瀬さんが演じる奥原なつは、両親を失い、十勝の農家に引き取られる。牛馬の世話や農作業に励む傍ら、漫画映画(アニメ映画)に魅了され、上京しアニメ業界へ飛び込む。十勝の自然で磨かれた感性と想像力を発揮し、日本のアニメ草創期を切り開いていくオリジナルストーリーだ。

 20日に都内のNHKで記者発表した。朝ドラで北海道が舞台になるのは14年度後期の「マッサン」以来。脚本は大河ドラマ「風林火山」などを手掛けた大森寿美男さんが担当する。

 大森さんは「なつは、北海道の開拓者の影響を受け、自らも開拓精神を養って育ち、アニメーションという荒野の世界に足を踏み出していく」との言葉を寄せた。

 制作統括の磯智明さんは極秘裏に十勝を取材したことを明かし、十勝を選んだ理由を「有数の晴天率でとにかく空がきれい。タイトルにある澄み切った夏晴れの空に希望を込められる」と語った。

 ヒロインの広瀬さんは静岡県出身。「ダイナミックなストーリー展開の中、明るさだけでなくナイーブにも演じられる」(磯さん)と選考された。広瀬さんの姉アリスさんは帯広農業高校をモデルにした映画「銀の匙(さじ) SilverSpoon」(14年公開)でヒロインを演じており、姉妹そろっての十勝作品出演となる。

 広瀬すずさんは「北海道は食べ物も空気もおいしい印象。思う存分北海道の空気を吸って、演じる『なつ』と大きくなっていければ」と笑顔を見せた。「朝ドラという日常の一コマに自分が入るのは不思議な感覚。新しい風を吹かせたい」と意気込みを語った。
(原山知寿子)

<朝ドラ>
 NHKが1961年から放送している連続テレビ小説。75年から前期(4~9月)、後期(10~3月)のドラマ編成となっている。北海道を舞台にした「マッサン」では、音更町にある家畜改良センター十勝牧場の白樺並木などが映し出された。


◆2019年度前期NHK連続テレビ小説「夏空」について
広瀬すずさんがヒロイン、十勝の突き抜けた青空のようなすがすがしいなつの生きざまを描いたドラマ-NHK公式ホームページ

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