帯広にコールセンター 来年開設100人体制視野 東京の業者
ホームセキュリティネットワークサービスなどを手掛ける「ユーエムイー」(本社東京、内野雅和社長)は来年1月中旬にも、帯広に365日24時間対応の「不動産コールセンター」を新たに開設する。事業拡大が狙い。「業界では初」(内野社長)という、契約入居者のトラブル処理などでAI(人工知能)とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を組み合わせた新システムも導入する考え。内野社長は「1年後にはスタッフをスタート時の3倍以上の100人まで増やし、地域の雇用創出にも貢献したい」と話している。
ユーエムイーはインターネットサービスプロバイダー(ISP)運営や企業向けサーバー構築などが業務で、2006年に設立した。09年不動産コールセンター事業に参入。沖縄と東京に拠点を置き、現在、全国の不動産会社65社と27万件の契約がある。
内野社長によると、コールセンターの開設場所は市内大通南7のクリエイトビル内。30人ほどのスタッフでスタートする考え。既存の2拠点とともに帯広でも、全国の契約入居者のトラブル処理などに24時間対応する。
帯広への進出に当たり導入するのはCTI(電話とパソコンを連携させた)システムで、約3000万円をかけ、これまで有人対応だった一部サービスを契約入居者が持つスマートフォンなどで自動対応していく計画という。
2年後には不動産業者との契約を約5倍の300社、入居社数100万件にまで拡大するのが目標。内野社長は「人口も一定数いて、コールセンターが現段階であまりない“空白地帯”であることも魅力だった。業界では今までできそうできなかったシステム。限られた人材で効率的に事業を拡大できる。近い将来は株式上場も目指している」と話す。(佐藤いづみ)