落花生が「豊作」 芽室の若手グループ
【芽室】今年度から落花生の本格栽培に取り組む町上伏古の「十勝めむろ落花生生産グループ」のメンバーのほ場で収穫作業が本格化している。7月の高温で収量も多く、藤井信二代表(34)は「手をかければ寒い北海道でも栽培ができると実感している」と手応えを話す。
落花生は4ほ場で85アールを栽培。メンバーが所属するJAめむろ青年部上伏古支部では2009年から新規作物を導入しようと栽培を始めた。地元での販路創出を目指し、藤井さん、土屋真俊さん(31)、児玉勝俊さん(28)、OBの橋本真和さん(36)で同グループを立ち上げ、それぞれの農場の作物として組み込んだ。
11日午後には藤井代表のほ場で収穫作業を行い、メンバーが手で株を抜くと、1株当たり20~30さやの落花生が次々と顔を出した。生落花生で10アール当たり約300キロを収穫できる。
9月中旬からめむろファーマーズマーケット愛菜屋に出荷を始め、リピーターもいる人気ぶり。作物としての確立に手応えを感じる一方、植え付けや除草、収穫後の選別など手作業が多く効率化が課題に。橋本さんは「需要が多くやりがいはあるが、面積を増やすには機械化を考えなければ」と話している。
落花生は愛菜屋の他、Aコープめむろ、とかちむらなどで扱っている。愛菜屋に隣接する「あいす屋」では落花生ジェラートを販売中。問い合わせは同グループのフェイスブックかEメール(memuro.peanut@gmail.com)で。(澤村真理子)