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帯農高 優秀レポート賞 人工湿地研究で 農村工学会

研究が評価され喜ぶワークショップで発表したメンバー。手前が増設した人工湿地

 帯広農業高校農業土木工学科の人工湿地の研究が、2017年度農業農村工学会大会で「優秀技術レポート賞」を受賞した。帯広畜産大学と高大連携の取り組みで、生徒主体となって研究、改良を進めてきたことが高く評価された。

 研究は12年から「プロジェクト学習」の一環で取り組んでいる。高大連携協定を結んでいる、帯広畜産大学の宗岡寿美准教授の協力・指導を受けて研究を進めていた。

 乳牛洗浄時などに出る牛舎排水の浄化を課題に設定し、同校敷地内に5メートルの人工湿地を造成。自然の力で水を浄化するため、汚れを吸着するゼオライトと火山れきをろ過材に使って浄化状況を観察した。

 今年度は人工湿地を5メートル増設し、火山灰からできる黒ボク土を利用。見た目からも排水がきれいになっていることが確認できた。

 活動が評価され、11、12の両日には人工湿地ワークショップ(旭川市)に2年生4人(山岸祐貴さん、立川愛理さん、大和田悠希さん、松田流聖さん)が参加し研究成果を発表した。発表した山岸さんは「自分たちの活動を認めてもらうことはうれしい」と受賞を受け止め、「自分たちの力で観察を続け、成果を広めていきたい」と話している。

 リポートを執筆した高山裕司教諭は「自然の力で水を低コストで浄化できる。今後、地域に成果を還元していければ」としている。(松田亜弓)

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