台風備え漁具撤去 管内沿岸
【大樹・広尾・浦幌】台風15号の接近に備え、大樹漁協(神山久典組合長)では1日、秋サケ漁の定置網を海から引き上げる作業が行われた。
管内の秋サケ漁は8月30日に陸に近い「陸(おか)網」が解禁され、十勝管内3漁協では大樹漁協のみが網を仕掛けた。1日は早朝の漁を終えた後、再度出港し5カ統全ての網を回収、午前8時すぎからクレーンや滑車を使って大樹漁港に引き上げた。
1日は沖側の「沖網」の解禁だったが、台風通過後に陸網とともに設置する予定。同漁協は「網を壊したらどうしようもない。漁獲が少ないので、多少しけることで海の状況が良くなれば」と話していた。30日の網入れを見送った広尾漁協、大津漁協も台風の通過を待ち、天候を見て設置日を検討する。
また、広尾では31日にエゾバイツブ漁で使うかごも回収した。広尾漁協エゾバイツブ篭(かご)漁業部会の関下啓史郎部会長は「最近の台風は発達したまま北海道まで上がって来るのでおっかない」と話していた。(伊藤亮太)