ポップ満載の山本商店 まちマイ幕別編
「危険なドーナツ」「外務省がほれた…」 ひしめく面白ポップ
山本順一店長が自作
「危険なドーナツ」「外務省がほれたワイン」「最強のインスタントラーメン」。ユニークなキャッチコピーが書かれたポップが至る所で目を引く。酒類・米食品販売の山本商店(宝町75)。店長の山本順一さん(49)が自身で選んだこだわりの商品に、遊び心満載のコメントを添えて販売、来店客を楽しませている。
1951年創業。8年ほど前まではごく普通の「町の商店」だったが、主力の米、たばこの売り上げが減少、「このままではつぶれる」と一念発起した。経営の勉強会に通い、ビジネス書を読み込んだ。
学ぶ中から、「モノ中心からヒト中心に見方を変えた」と山本さん。商品に物語を求める消費者心理を考え、自分で選んだ品に、自分の言葉でポップを添えた。「お客さまの目線は下に向く」と、なんと床にもポップが貼ってある。
勉強会で知り合った他業種の仲間からプリンや日本酒などを仕入れ、これが次々とヒット。こだわりの食品や酒が、売り上げ減を補う商材に育った。
カレーにかけるスパイスソースには「辛いの好きなお父さん。子どものために甘いカレーで我慢していませんか? これで家族みんなが笑顔」と、売り文句がさえる。家族が甘口派の記者も思わず欲しくなった。
山本さんは「まだまだ進化中。全国のおいしい物をもっとお客さまに知ってもらいたい」と、最近はSNSでの発信にも力を入れている。(眞尾敦)
不定休。午前8時半~午後8時半(日曜は午前9時~午後7時半)。(電話)0155・54・2731
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