今年も見頃 芽室・新嵐山オオバナノエンレイソウ 被災に負けず
【芽室】昨年の台風で甚大な被害を受けた町内の新嵐山スカイパーク(相馬光明支配人)で、オオバナノエンレイソウが今年も見事な花を咲かせた。台風時、群生地には川の濁流が押し寄せ、植生への影響を心配する声もあった。相馬支配人は「今年は見られないのではと諦めていたが、野生は強い。勇気をもらいます」と感慨深く話している。
台風による大雨で近くを流れる美生川が氾濫し、同パークの国民宿舎新嵐山荘の一部が浸水した他、オートキャンプ場やパークゴルフ場も大きな被害を受けた。キャンプ場は今も復旧の見通しが立っていない。
展望台入り口の道路の南北に広がるオオバナノエンレイソウ群生地には、濁流が道道清水大樹線を横切って押し寄せ、道路もえぐった。
相馬支配人によると、オオバナノエンレイソウは今月5日ごろから花を付け始めた。あちこちに台風の爪痕が残る中、一足早く満開となったニリンソウとともに大小の白い花が一帯に広がっている。20日ごろまで見頃という。
(澤村真理子)