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馬券発売5億円突破 ばんえい十勝開幕4日間

市単独開催10周年を迎え、馬券発売でも好スタートを切ったばんえい競馬(21日、金野和彦撮影)

 帯広市単独開催10周年を迎えたばんえい十勝は24日、開幕4日間を終えた。馬券発売額は5億3630万7400円(前年度同期比28・52%増)で、市単独開催後の最高額を更新し、同時に初めて4日間連続の1億円超えを記録。好調なインターネット(IN)発売のうち、発売日数を増やした南関東4競馬場のインターネット投票システム「SPAT4」が5倍に膨れ上がったことが要因。一方で帯広競馬場本場の売り上げ減から全体の収益率は低く、手放しで喜べない現状だ。

 今年度の第1回開催は21~24日(金~月曜)。

 開幕初日は1億4871万3000円(前年度同期比27・09%増)、22日は1億982万8500円(同14・08%増)、23日は1億2415万4400円(同28・97%増)、24日は1億5361万1500円(同42・57%増)。1日平均の発売額は1億3407万6850円で、曜日の並びが同じ前年度の1億432万3300円を上回った。

 4日間の内訳は、INが4億3040万900円(同41・34%増)と数字を伸ばし、全体の8割を占めた。中でも、SPAT4は前年度の2476万8400円から1億3435万1200円に大幅増。前年度は南関東4競馬の開催日に当たる金曜日のみの取り扱いだったが、今年度は非開催日まで枠を広げたことで4日間とも発売され、競馬関係者は「ここまで伸びるとは予想していなかった」とする。

 また、ドワンゴ(東京)が運営するインターネット動画サービス「ニコニコ生放送」において、全レースを生中継する配信サービスもスタート。閲覧数は1日だけで延べ約4万ビューと、ネットユーザーの接触率の高さが際立った。

 その半面、本場は同22・59%減の3001万1200円、8カ所の直営場外は同17・74%減の4176万2100円。本場や直営場外の落ち込み分を、手数料などが掛かるIN発売でどれだけ確保できるかが課題となっている。4日間の本場の入場者数は同596人減の4594人だった。

 市ばんえい振興室の佐藤徹也室長は「好調なスタートを切れたことは間違いないが、いまだに購入者の多くはネットありき。本場で買ってもらい、生で競馬を観戦してくれる人を増やすためにも、5月の大型イベントなどで集客を図っていきたい」としている。

 今年度の開催は毎週土・日・月曜(一部除く)で、来年3月25日までの150日間。(小縣大輝)

 


◆ばんえい競馬について
ばんえい十勝(PC版)-公式ホームページ
ばんえい十勝(スマホ版)-公式ホームページ
ばんえい十勝劇場-WEB TOKACHI

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