ラワンブキカレー考案 道の駅関連施設で27日から販売 足寄
【足寄】特産ラワンブキを使った初の本格的なメニューが足寄にお目見えした。グリーンの色合いが特徴の「森のコロコニカレー」。地域の主婦らと飲食店主が協力し、完成させた。足寄の道の駅関連施設として27日にオープンするチャレンジショップで販売する。
足寄では、主婦や酪農女性らの農畜産物加工開発研究会が盛んに活動し、同会フキの葉部会(菊地敬子会長、7人)も「フキの葉すし」などの加工品を数多くレシピ化。飲食店での提供も考える中で、町内の居酒屋オーナーでチャレンジショップに出店する堀江誠さん(56)と知り合った。
堀江さんもフキを使ったカレーを思案してきたが、ポイントの緑色が出せない。部のメンバーから「葉を使えばいい」と助言され、湯がいて冷凍保存したフキの葉の提供を受けた。
これを解凍してミキサーにかけ、カレーの具材に合わせる。野菜と鶏肉に加え、フキも存在感のある仕上がりに。菊地会長(67)らメンバーは「これまで特産のフキと言っても形になったメニューはなかった。色から感じる辛さはなく、一方で甘みがあり、フキの食感もいい」と話す。
「森のコロコニカレー」の「コロコニ」はアイヌ語で「フキ」の意味。780円。堀江さんはテレビ番組「歌唱王」への出場でも知られ、「音楽を流しながら観光客も楽しめる店にしたい。カレーは食べてみないと分からない味」と語る。チャレンジショップでは足寄の人気店、高橋菓子店とのコラボ商品なども扱う。(木村仁根)