食の旅は帯広1位 じゃらん道内観光地調査
旅行先ランクも7位浮上
リクルート北海道じゃらん(札幌)は、2016年道内人気観光地調査の結果を発表した。過去1年間の道内旅行先では12年連続トップだった札幌が3位に後退し、富良野が首位に躍進。帯広は2ランク上げて7位だった。道内旅行の目的別では、「温泉や露天風呂」を抑えて「地元のおいしいものを食べる」が1位に輝き、地域別ランキングで帯広がトップとなった。ただ、リピート意向率で帯広はランク外となり、課題が残る結果となっている。
調査はじゃらん読者1377人を対象に実施。2015年10月~16年9月の旅行実態を調べた。
旅行日程は日帰り89・9%、1泊2日88・0%、2泊3日以上49・2%で、全国的にも増加しているひとり旅行が前年よりポイントを上げ5・3%になった。
過去1年間の道内旅行先ランキングでは富良野が31・4%で、前年の3位からトップに躍り出た。次いで函館27・9%、札幌26・9%となっている。全体では札幌、小樽、定山渓温泉が順位を下げたが、帯広は22・4%と前年より3・7ポイント上昇。美瑛、登別温泉を抑えて前年9位から7位にランクアップした。
目的別ランキングは17年連続1位だった「温泉・露天風呂」が前年より2ポイント下げて2位に後退し、「地元のおいしいもの」がトップとなった。特に男性は前年の18・5%から23・9%と急上昇している。
おいしいものを求める旅行を地域別でみると、帯広が8・2%で函館、小樽を抑えて1位。帯広はこのほか、「お祭りやイベントへの参加・見物」が札幌(14・3%)に次いで2位(8・7%)となっており、勝毎花火大会などの恒例イベントがけん引しているとみられる。
一方、過去1年間に行って「満足した」「良かった」とする旅行先の感動率や満足度ランキングでは、十勝川温泉が8位にランクインしているだけで、帯広は20位以内に入らなかった。また、「もう一度行きたい」と思うリピート意向率でも十勝川温泉は前年5位から8位に順位を下げ、帯広は圏外だった。
「今後行ってみたい旅行先」では利尻島や礼文島などの離島が上位5位を独占。トマム・占冠、阿寒湖温泉などが上昇している。
(道下恵次)
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