「月面X」くっきり 銀河の森天文台が撮影
【陸別】りくべつ宇宙地球科学館・銀河の森天文台(上出洋介館長)は5日夜、月の表面に「X」の文字が浮かび上がる「月面X」の撮影に成功した。
月面Xは、月の表面にある3つのクレーターの外壁が太陽の光に当たって見える現象。同天文台によると、半月となる「上弦の月」の時に、太陽の光が絶妙な角度で月を照らすわずかな時間に観察できる。
同天文台は同日、初の観望会を企画。午後7時半ごろ、光と影の境界線の下部付近に「X」が現れた様子を、大型反射望遠鏡「りくり」などで確認した。
両親と訪れた釧路市の池端和々子(ななこ)ちゃん(5)は「小さいけどXが見えた」と笑顔を見せた。月の中央付近には「V」の文字も浮かんだ。
同天文台は、5月3日と10月27日にも月面Xが見られるとしている。(津田久美通信員、池谷智仁)