「十勝の自然は世界級」 幕別でアウトドアシンポ
【幕別】「アウトドアのプロフェッショナルが語る十勝の魅力と可能性」と題したシンポジウムが24日、町内の十勝ヒルズで開かれた。小学館のアウトドア情報誌「BE-PAL(ビーパル)」の大澤竜二編集長と、新潟県に本社を構えるアウトドア用品製造・販売大手の「スノーピーク」の山井太社長を招き、変化するキャンプの形態や十勝のアウトドアの優位性を語った。
帯広市などが参画する十勝アウトドアブランド推進委員会の主催。市内のポロシリ自然公園を舞台に豪華で快適な冬のキャンプを楽しめる「グランピング」のモニターツアー(23~25日)と連動した企画で、観光分野に携わる自治体職員やアウトドア事業の関係者ら約60人が参加した。
初めに大澤編集長が、国内外のキャンプ事情について紹介。日本ではリゾート施設やキャンプ場でのグランピングが話題を集める中、「母親がわが子と一緒に自然の中でさまざまな体験をしたり、中高年が好きなライフスタイルを求めて地方に移り住むように、子育てやセカンドライフという観点からアウトドアが見直されている」と説明した。
続いて山井社長がトークに加わり、「十勝にはワールドクラスの自然がある上、季節を問わずリゾートを楽しめる」と述べ、十勝ならではの原風景を映像で紹介。参加者から今後の事業展開を聞かれると、「十勝19市町村それぞれのキャンプ施設などを起点に、そこで多くのキャンパーらが楽しめる観光コンテンツを30種類ほど増やしていきたい」と意欲を示した。(小縣大輝)