外国語メニュー32店に インバウンド支援 帯商
冬季アジア札幌大会(19~26日)開催に合わせ、帯広商工会議所(高橋勝坦会頭)が飲食店向けのインバウンド(訪日外国人旅行者)対策支援事業として初めて作製を進めてきた「外国語メニュー表」などが完成し、希望があった市内の飲食店32店に配布された。
メニュー表は、店の「一押し料理」を数種類選び、写真とメニュー名などを英語と韓国語、中国語(簡体字、繁体字)の4種類表記し、アレルギーに関係する主な原材料をイラスト化してA4サイズにラミネート加工したもの。
外国人観光客が増加する中、受け入れ環境を整備する一環で、帯商が無料で製作に取り組んだ。外国語対応を示す統一ステッカーも配布したほか、大会関係者向けの店舗マップも作製した。
同時に、ムスリムインバウンドに対応するレストラン検索アプリに登録する飲食店を募集し、アルコールや豚肉などを取り除くための支援協力を行った上で、今月上旬までに管内6店が登録・掲載された。
メニュー表とムスリムアプリ登録の両方行った「鮨あい倖」(市西1南9、牧野宏文店主)にも16日に担当者から一式が届けられた。寿司職人30年の牧野店主(48)は「昨夏のオープン以来、イスラム教徒の人が食事に困っている話を聞き、専用の酢としょうゆを導入し、口コミなどで外国人のお客も来ていただいた。大会で外国人も増えるのでしっかり対応したい」と話している。(佐藤いづみ)