毛ガニ試験操業始まる 広尾
【広尾】冬の味覚毛ガニの試験操業が十勝の沿岸で始まり、広尾町の十勝港では23日に初水揚げされた。広尾漁協で今年から出荷する特大サイズのブランドガニ「熊がに」もお目見えした。
広尾で9隻、大樹で3隻、大津で6隻が1月中旬まで操業する。十勝港では午前8時45分ごろから漁船が帰港し、鮮やかな赤色をしたカニを次々と水揚げした。初日の水揚げ量は前年比3分の1の約1トン。数量が少なかった分、1キロ当たり価格は大7250~7650円、小は5800~6000円と前年比のおよそ2倍となった。
「熊がに」は漁師が船上で選別、水揚げ後は漁協職員が重さを見ながら厳選し、専用の水槽に分けられた。初日は7匹が獲れ、キロ単価は9800円と高値で取り引きされた。
同漁協毛がに篭部会の保志光則部会長は「流木や川の濁った水の影響が心配だが、海の状況が良くなれば量が増えると思う。今後に期待したい」と話していた。同漁協は12月4日午前10時から、同漁協冷凍工場前の特設会場で毛ガニ大釜ゆでの実演販売を行う予定。(伊藤亮太)