トイレ自由に使って 会員店舗で開放 芽室の商店会
【芽室】買い物はしなくても、トイレはご自由にどうぞ-。「めむろ みなくる商店会」(武藤健護会長、会員69店)は、買い物客らの利便性を高めようと「トイレ開放事業」を始めた。24日から会員各店舗に共通の掲示物を配布、掲示した店から順次、トイレを開放している。十勝管内商工会連合会は「この種の取り組みは道内でも珍しいのでは」としている。
同商店会は、町内3つの商店街が一つとなって4月に発足。同事業は顧客サービスの1つとして当初から構想があった。会員店舗のトイレを開放することで、快適に買い物を楽しんでもらうとともに、来店のきっかけづくりも目指す。
店舗の構造上や、住宅部分にしかトイレがないなど開放できない場合もあるため、配布した共通の掲示物を貼っている店が対象となる。武藤会長は「最終的には7割ほどの店舗が参加してくれることが目標」と話す。
26日から店舗入り口に案内を掲示したミートショップ小久保(本通2)の小久保正代表は「以前から小さいお子さんや、男性のお客さんにトイレを貸すことはあった。こうした発想は面白いと思う。これがきっかけで、店のお客さんも増えればベスト」と期待を込めた。
事業を担当する同商店会の安田浩幸交流委員会委員長は「商店会として、お客さまが困ったときに対応できる環境づくりに努めたい」と話している。(澤村真理子)
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