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あす秋季高校野球開幕 江陵の古谷、後輩指導に全力

秋季支部予選の初戦に臨む江陵で古谷優人(右)が熱心に指導、谷口海斗(2年)にピッチングを教える

 来年春のセンバツにつながる高校野球の秋季道大会十勝支部予選が10日、帯広の森野球場で開幕する。プロ注目の左腕として夏の北北海道大会で150キロを超える剛速球と奪三振の大会新記録を樹立、江陵を初の4強に導いた古谷優人(3年)は、開幕戦の帯農戦に挑む後輩たちの指導に熱を入れている。10月20日のプロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)を前に、まずは新チームの船出を全力を挙げてサポートすることに徹している。
(内形勝也、折原徹也)

 観衆に鮮烈な印象を残した北大会から1カ月半。古谷はこれまで毎日、江陵高のグラウンドで後輩たちのサポート役として汗を流してきた。シートノックのノッカーや、ピッチング指導に当たり、谷本献悟監督に「必ず将来役に立つ」と言われて稚内(8月4~7日)、網走(同8~13日)、札幌(同27、28日)、釧路(9月3、4日)の遠征にも同行した。

 新チームは10日、秋季支部予選の開幕戦となるBブロック1回戦(午前10時開始予定)で帯農と戦う。新チームの工藤遼太朗主将(2年)は「古谷さんをはじめとする先輩たちの心遣いにはチーム全員が感謝している。恩に報いるような戦いをしたい」と闘志を燃やす。古谷は「今の自分があるのは江陵高野球部のおかげ。今は自分のことよりも後輩たちにできる限りのことをしたい」とエールを送る。

 古谷は、北大会の対旭川西戦で最速154キロの剛速球と、ダメ押しの本塁打を放ち、チームの勝利に貢献。続く釧路工戦では、切れ味鋭いスライダーを軸に20奪三振の大会新記録をマークし、完封勝利を飾った。準決勝で滝川西に敗れたが、十勝支部予選での対帯大谷戦にプロ野球11球団のスカウト陣が訪れたその実力が本物であることを証明した。

 ドラフト会議で指名を受けるには、日本高野連にプロ志望届を提出しなければならず、締め切りはドラフト会議の2週間前の10月6日となっている。日本高野連によると8日午後5時現在、23人の高校球児がプロ志望届を提出している。


◆秋の高校野球
第69回秋季高校野球大会 十勝支部予選-勝毎電子版特設

関連写真

  • 谷本献悟監督に代わってシートノックをする古谷優人(左)

    谷本献悟監督に代わってシートノックをする古谷優人(左)

  • 後輩に動作を交えて分かりやすく投球フォームを指導をする古谷優人(中央)

    後輩に動作を交えて分かりやすく投球フォームを指導をする古谷優人(中央)

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