ものづくりコン 帯工業の松浦さん全国へ
「第16回高校生ものづくりコンテスト道ブロック大会」(道工業高等学校長会など主催)で、帯広工業高校電子機械科の松浦駿さん(3年)が「旋盤作業部門」で最優秀賞に輝き、全国大会(11月13日、札幌市)への出場を決めた。松浦さんの兄龍さんは2013、14年の同大会で2度全国大会に出場しており、兄弟での全国大会出場は初めて。松浦さんは「落ち着いて自分の納得のいく作品を作りたい」と気を引き締めている。
大会は1日、小樽市で行われた。旋盤作業部門は各校代表の11人が出場。課題は3つの金属部品を2時間以内に図面を見ながら製作することで、寸法精度や傷の有無で点数を決定する。100点満点で、松浦さんは87点だった。
松浦さんは昨年、同大会で2位に入賞し、あと一歩のところで全国出場を逃した。今年は約2カ月前から準備を始め、削りかすで部品に傷が付かない工夫や制限時間内に完成できるよう、教諭らの助言を受けながら進めてきた。
同大会への出場を決めたのは、14年度に卒業した龍さんの影響。「兄が活躍しているのを見て、自分もやってみたいと思った」と振り返る。今回全国出場を決めたことを報告し、頑張りを褒めてくれたという。
全国大会では課題の難易度が上がることから、「これまで通り精度は落とさず、良いものを作りたい」と気を引き締める。将来は専門分野を生かした技術職を目指しており、「これからさらに技術を磨いていきたい」と前を見据える。
(松田亜弓)