同時おにぎり作りでギネス挑戦 帯広大谷高校
帯広大谷高校(大西正宏校長、生徒774人)は7月8日に行われる学校祭後夜祭で、「同時におにぎりを作った最多人数」のギネス世界記録に挑戦する。全校生徒が参加予定で、企画した生徒会は「気持ちを一つに良い思い出をつくりたい」と張り切っている。
同校の学校祭はこれまで縁日や仮装ダンスなどの催しを行っているが、クラス単位での活動が主だった。そこで、生徒会長の河岸修登さん(3年)が「学級・学年の枠を超え、全校生徒で一つのことに取り組めたら」とギネス記録の挑戦を提案。昨年10月から生徒会で協議を重ね、達成の可能性が高い「おにぎり作り」に決めた。
また、昨年5月に生徒会が行った学校祭に関するアンケートでは、多くの生徒から前・後夜祭を求める声が上がり、今年度から後夜祭の実施を決定。7月7~9日の学校祭の中日に設定し、この行事としてギネス記録の挑戦と焼き肉などを行う。
ギネス申請に向けた準備は、生徒会議長の泉昌江さん(3年)さんが中心となり、ギネス社から送られてきた英文を訳し、レシピの事前承認を得るなどして進めてきた。
現在の世界記録は、昨年5月に香川県坂出市のイベント「さかいで塩まつり」で行われた668人。1人100グラム以上のおにぎりを、中に具を入れて形を崩さず5分以内に作り、「失格者10%未満」が認定条件となる。
当日は同校第二体育館を会場に、全校生徒で挑む予定。企画に賛同した米穀卸売の食創(帯広)がスポンサーとなり、41キロの米を炊いた状態で提供する。1人120グラムのご飯と具材の梅干しを使い、テーブルの上で握る。出来上がったおにぎりは、終了後に予定している焼き肉行事で味わう予定だ。
河岸さんは「全校生徒が一体となり、成功して達成感を全員で味わえれば」とし、泉さんも「高校時代の良い思い出になると思う。みんなで成功できたら」と話している。
当日は16人の監視員が必要で、現在、広く一般から募集している。条件はギネス挑戦記録を保持しておらず、16人全員が同じ団体に所属していること。問い合わせは同校(0155・33・5811)へ。
(松田亜弓)